骨粗鬆症 管理・リスク評価

FRAXによるリスク評価、薬物療法選択、二次骨折予防をサポートします

FRAX骨折リスク評価

患者情報とリスク因子を入力して10年骨折リスクをシミュレートします

基本情報

40〜90歳

性別

kg
cm

リスク因子

免責事項:本ツールは教育目的のシミュレーターです。実際の診療判断には必ず専門医の評価を受けてください。 本シミュレーション結果はWHO公式FRAXツールとは異なり、参考値として位置づけられます。

骨粗鬆症治療薬一覧

主要薬剤の分類・投与方法・周術期管理をまとめています

アクトネル / ベネット

ビスホスホネート経口

リセドロン酸ナトリウム

投与スケジュール

週1回17.5mg または 月1回75mg(起床時空腹内服)

保険適用基準

骨粗鬆症(骨密度T-score −2.5以下、または脆弱性骨折既往)

周術期管理のポイント

骨折手術前の休薬は一般的に不要。侵襲的歯科治療前は3〜6ヶ月の休薬を検討(顎骨壊死予防)。

ボナロン / フォサマック

ビスホスホネート経口

アレンドロン酸ナトリウム

投与スケジュール

週1回35mg(起床時空腹内服、内服後30分は横にならない)

保険適用基準

骨粗鬆症、ステロイド性骨粗鬆症、パジェット病

周術期管理のポイント

手術前休薬は原則不要。長期投与(5年以上)患者では非定型大腿骨骨折に注意。

ゾメタ

ビスホスホネート点滴静注

ゾレドロン酸水和物

投与スケジュール

年1回5mg(15分以上かけて点滴、骨粗鬆症適応)

保険適用基準

骨粗鬆症(年1回、外来・入院問わず)、多発性骨髄腫・悪性腫瘍骨転移

周術期管理のポイント

大腿骨骨折術後90日以内に投与すると再骨折・死亡リスクを軽減(HORIZON-RFT試験)。腎機能要確認(eGFR≥35)。

プラリア

抗RANKL抗体皮下注射

デノスマブ

投与スケジュール

6ヶ月に1回60mg皮下注射

保険適用基準

骨粗鬆症(ビスホスホネート不耐・効果不十分例を含む)

周術期管理のポイント

手術前の休薬は不要。投与後6ヶ月で骨密度低下が急速に起こるため中断時はビスホスホネートへの切替を検討。低カルシウム血症リスクに注意。

フォルテオ

PTH類似薬皮下注射

テリパラチド(遺伝子組換え)

投与スケジュール

1日1回20μg皮下注射(投与期間24ヶ月まで)

保険適用基準

骨折リスクの高い骨粗鬆症(T-score −2.5以下+骨折既往、または高用量ステロイド使用)

周術期管理のポイント

骨形成促進薬として骨治癒促進効果が期待される。周術期継続可能だが、骨肉腫リスクのある患者への長期投与に注意。

イベニティ

その他皮下注射

ロモソズマブ

投与スケジュール

月1回210mg皮下注射(12ヶ月間)

保険適用基準

骨折リスクの高い骨粗鬆症(既存骨折2個以上、またはT-score −2.5以下+重症度に応じた基準)

周術期管理のポイント

抗スクレロスチン抗体。骨形成促進+骨吸収抑制の二重作用。心血管疾患既往者には慎重投与(添付文書に警告)。

エビスタ

SERM経口

ラロキシフェン塩酸塩

周術期休薬要検討

投与スケジュール

1日1回60mg

保険適用基準

閉経後骨粗鬆症(女性のみ)

周術期管理のポイント

静脈血栓塞栓症リスクがあるため、長時間の不動状態(手術含む)前は休薬を検討(術前3日〜手術翌日まで)。

アルファロール / ワンアルファ

ビタミンD経口

アルファカルシドール

投与スケジュール

1日1回0.5〜1.0μg

保険適用基準

骨粗鬆症、慢性腎疾患に伴う骨疾患、副甲状腺機能低下症

周術期管理のポイント

周術期継続可能。高カルシウム血症に注意(定期的な血清カルシウムモニタリング)。

二次骨折予防(Fracture Liaison Service: FLS)

脆弱性骨折を受傷した患者に対する体系的な二次骨折予防プログラム

FLSとは

骨粗鬆症性骨折(脆弱性骨折)を受傷した患者を骨折受傷の機会にシステマチックに評価・治療介入するプログラムです。 大腿骨近位部骨折後1年の再骨折リスクは 約10倍 に上昇するとされており、早期介入が極めて重要です。

FLS 4ステップアプローチ

  1. 1

    同定(Identify)

    入院中に脆弱性骨折患者をスクリーニングし、骨粗鬆症評価の対象者を同定する

  2. 2

    調査(Investigate)

    骨密度測定(DEXA)・血液検査(Ca、P、ALP、PTH、25-OH-D等)・FRAX評価

  3. 3

    情報提供(Inform)

    患者・家族への骨粗鬆症・転倒リスク・薬物療法の必要性に関する教育

  4. 4

    介入(Intervene)

    薬物療法の開始・転倒予防プログラムへの紹介・定期フォローアップ計画の策定

転倒リスク評価と予防策

環境因子の修正

  • 住環境の手すり設置
  • 滑り止めマット
  • 段差解消

身体機能訓練

  • バランス訓練(太極拳・ヨガ)
  • 下肢筋力強化
  • 歩行補助具の適切な使用

薬剤管理

  • 睡眠薬・抗不安薬の見直し
  • 降圧薬による起立性低血圧への対応
  • ポリファーマシーの解消

視力・感覚機能

  • 白内障・緑内障治療
  • 補聴器の適切な使用
  • フットケア(胼胝・爪管理)

エビデンスと診療ガイドライン

  • 日本骨粗鬆症学会「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2023年版」
  • IOF(国際骨粗鬆症財団)Capture the Fracture プログラム
  • 大腿骨近位部骨折後の早期ゾレドロン酸投与による再骨折・死亡抑制(HORIZON-RFT試験)
  • デノスマブ長期投与による骨密度増加と骨折抑制(FREEDOM Extension試験)