AO 1骨粗鬆症好発部位

上腕骨

Humerus

上腕骨は上肢の長管骨であり、近位端で肩甲骨と肩関節を、遠位端で橈骨・尺骨と肘関節を構成する。骨頭は後方に約30°の後捻角を持ち、頸体角は約130〜140°。橈骨神経は骨幹部後側面の螺旋溝を走行し、骨幹部中央から遠位1/3骨折で麻痺しやすい。近位部への血流は前上腕回旋動脈(弓状動脈)が主体で、骨頭壊死リスクに関与する。

イラスト

上腕骨の解剖図

AO/OTA分類セグメント(近位部・骨幹部・遠位部)と主要解剖構造

上腕骨近位部骨折は高齢者の骨粗鬆症性骨折として重要で、全骨折の約4〜5%を占める。大多数(約80%)は転位が少なく保存療法が有効であるが、4-part骨折や骨頭分離骨折では骨頭壊死リスクが高く人工肩関節置換術の適応となる。骨幹部骨折では橈骨神経麻痺(下垂手)の発生に留意が必要。

骨粗鬆症による脆弱性骨折が多発する部位。高齢患者では骨粗鬆症の評価・治療介入(OLS)を同時に推奨。

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